レポーター

名前
岩本 直樹
いわもと なおき
会社名
鹿島建設株式会社
入社年
2003年入社
学部専攻
工学系研究科
出身地
兵庫県
趣味
登山・スキー
月別アーカイブ
2009年5月 [2]
2008年12月 [1]
2008年11月 [2]
2008年10月 [2]
2008年9月 [3]
2008年8月 [2]
2008年7月 [3]
2008年6月 [2]
2008年5月 [3]
2008年4月 [3]
2008年3月 [1]

机の上の石ころ

こぶしサイズの石が、私の机に置いてあります。
灰色をして、簡単には割れそうにもない硬い石です。

会社の机に石ころを置いておくなんて、
社会人としていかがなものか、という声も聞こえてきそうですね。


実はこの石は、裏高尾橋の基礎を造るために掘った
穴の底から持ってきた思い出の石なのです。
(正しくは穴ではなく「坑」という漢字を使います)


裏高尾橋には10基の基礎があります。

そのうち、私が担当している基礎は
直径13.5mの円形(広さ88畳ぐらい)で、
深さが28.5m(8〜9階建てのビル相当)あります。
大きさが実感できますか。

この大きさを時間で計ってみましょう。
これぐらいの坑を掘ろうと思えば
どれほどの期間がかかると思いますか?
(もちろん建設重機は使います)


実際は、去年の8月中旬から掘り始めて、
今年の3月初めに終了しました。
深くなるにつれ、非常に固い岩盤が出てきて、
掘るのにとても苦労しました。
結果として、7ヶ月近くかかったのです。


そう、机の上の石ころには、
7ヶ月間の仕事の思い出が詰まっているのです。

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深緑色の謎

建設に詳しい方にとって裏高尾橋の仮設桟橋が
深緑色に塗られていることは
不思議に感じられるかもしれません。
通常、仮設桟橋にわざわざ色は塗らないからです。

ここ裏高尾橋では、視覚的な圧迫感を与えないよう
色彩デザイナーの先生のアドバイスで
仮設桟橋を深緑色に塗ることにしました。
(現場内の手すりや囲いの塀も深緑色に統一しています)

写真の左が塗装をしない一般的な仮設桟橋、
右が深緑色に塗った仮設桟橋(フォトモンタージュ)です。

鉄骨が錆びた色も自然の色なので強烈な印象はありませんが、
深緑色に塗ったほうが、
背景の緑と一体化して、よりやさしい印象になると思いませんか?

意外に思えるかもしれませんが
「土木屋」と「色彩デザイナー」は
このように一緒に仕事をすることもあるのですよ。

たとえ仮の橋であっても
長期間使用する大きな構造物ですから
景観との調和にも気を配っています。


次回は私の担当している「あな」(橋の基礎)のことを書きます!

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橋のための橋!?

『この橋、ずいぶん出来てきたわね』
現場の近くを散歩中の初老のご婦人が
お連れ合いに話しかけています。

工事を気にして下さるのは嬉しいことです。
しかし「ずいぶん出来てきた」というのは半分正解で、
半分は違っています。
なぜなら、現在、地上に見えているもののうち、
ほとんどは『完成品』の橋ではないからです。

でも、写真にあるように、
深緑色の鉄骨を組み合わせたものを
我々は一年以上かけて造ってきました。
これは、なんなのでしょうか?

実はこれ、裏高尾橋を架けるための仮の橋(仮設桟橋)なのです。

『仮設』と聞いても、侮ってはいけませんよ。
この仮設桟橋の上をダンプトラックやクレーンが走り、
鉄筋やコンクリートを運びます。
いわば工事の生命線です。
ましてや、何十トンもの重機が載って仕事をするわけですから、
慎重に造ってきました。
これを足がかりに、これから裏高尾橋が架かるのです。

橋を造るために、仮の橋を架ける。
完成後は撤去する仮設桟橋ですが、これも大事な工事です。

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