12の倍数で握手
May 19 [Tue], 2009
裏高尾橋の最も高い橋脚は45mを超えます。
しかし、中に入っている縦方向の鉄筋(主筋)が、
1本45mという訳ではありません。
そんなに長いと、道路を運送することもできませんし、
組立てる上で、現実的ではないからです。
そこで、鉄筋はある程度の長さごとに組立てて、
(裏高尾橋は主筋が12mで、一般的な鉄筋で最長のものです)
互いに繋げてゆく必要があります。
鉄筋と鉄筋の間は『継手』で繋ぎます。
継手は母材の鉄筋以上の性能が求められます。
特に橋脚の主筋に用いられる継手は
地震時の繰返し荷重にも粘り強く変形できる性能が必要です。
一般的には、突き合せた鉄筋に高熱と圧力を加えて継ぐ方法(ガス圧接)や
金属を溶かし込みながら、鉄筋の端部を溶融して継ぐ方法(エンクローズ溶接)
などが用いられますが、高強度鉄筋(SD685)には使えません。
高強度鉄筋の継手に裏高尾橋では
「モルタル充填継手」を採用しています。
これは、内側に凸凹の溝のある筒状の鋳物に
鉄筋を両側から突き合わせて挿入し鉄筋と鋳物の間に
高強度のモルタルを充填して継いでゆく方法です。
(※モルタルとは、セメントと水と砂を混ぜたものです。
ちなみに、コンクリートは、セメントと水と砂と砂利を混ぜたものですよ)

こうして、現場では鉄筋を継いでいきながら橋脚の高さを増しています。
下の写真は、最近完成した橋脚です。


