営業線近接作業
November 30 [Tue], 2010
おはようございます。
今回は営業線近接作業を簡単に紹介させていただきます。
近年、人々の生活に"鉄道"は移動・運搬手段としては
なくてはならないものとなっています。
そのため、本工事は現在ある路線を生かしつつ、
また列車運行に影響を与えないように施工を進めていく必要があるのです。
みなさんご存知の通り、鉄道は自動車のような「通行止め」や「片側通行」ができません。
さらに、電車の場合は電気を供給する「架線」があります。
電気を止めずに工事をすれば、感電の恐れもあります。
よって工事の基本は、終電と始発の間に、「線路閉鎖」や
「き電停止」などを確保して行うことになります。
聴きなれない言葉だと思いますので、説明しますと・・・
終列車のあと、どんなことがあっても工事している区間に電車が来ないようにする措置を「線路閉鎖」といいます。
さらに、列車の動力となる電気を停止させることを「き電停止」といいます。
限られた時間内に効率よく作業を行う必要があり、工事側としては最も緊張する作業です。
特にき電停止は、電車が車庫に引き上げる時間まで出来ません。1~2時間程度しか確保できないことが多いです。写真を見ていただければ解りますが、線路や架線にものすごく近い位置での施工となっています。


しかし全ての工事をこの「線路閉鎖」「き電停止」で行うとなれば
工事時間もかかりますし、何より周辺住民の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしてしまいます。
もちろん私も人の子ですので、夜は寝たいし、静かでないと眠れません。
よって、日中できるところは日中やりたい。
ただし列車はもちろん、作業員の安全も確保が絶対。
そのため、営業線近接工事ではたくさんの安全措置を行っています。
今日は、その一例をご紹介します。
【1-1】線路防護網
軌道への立入、資材の突出、飛散・落下物などを防止することが出来ます。
夜間線路閉鎖作業で軌道内に入り骨組み・網張りを行い、設置します。

【1-2】高所作業に対応する線路防護工
高架橋のように高いところで作業する場合、線路側に重機や材料などが行くのを防ぐものです。
高さがあることから鋼材を使用し、地中深くまで杭を打ち込んで頑丈なものとしています。
夜間線路閉鎖作業にて杭打ち、鋼材継足し、網張りを行い、設置します。

【2】列車接近装置および列車停止装置
列車接近をいち早く感知し、回転灯にて明示します。
また、異常があった箇所に列車が進入しないよう、列車を停止させる信号明示を行います。

【3】列車見張員・・・列車接近確認と待避・作業中止合図を送ります。
重機安全指揮者・・・重機が列車に影響を与えないよう誘導・的確な指示を送ります。

これまでで、様々な安全措置がされていることがお分かりいただけたと思います。
これに加えて、線路の近くを掘削するときなどは、
軌道を監視し続け、異常が無いかを確認しています。

ご覧の通り、安全・安定輸送のために様々な安全対策を講じて施工に取り組んでいます。
そして私が自社を鉄道工事プロフェッショナル会社と称すわけは、
鉄道技術が優れていることは、もちろんのこと、
鉄道の安全や、施工技術を実践的に学ぶことが出来る「建設技術総合センター」という研修施設を持ち、徹底した社員教育を実施しているからです。

上の写真は研修センターの風景です。150mにも及ぶ複線線路や、駅ホームなどが設置されており、写真だけ見れば本物と見分けがつきません!
(建設技術総合センターの詳細については、
当社HP(http://www.tekken.co.jp/center/)をご覧ください)
そんな研修センターでの研修風景をご覧に入れます。
・軌道内重機作業研修(軌陸車脱線復旧訓練)

・緊急時列車防護訓練

・夜間作業、軌道計測・建築限界確認研修

上記のほかに、様々な研修を組合せ、鉄道工事の基礎から応用を学びます。
鉄建建設の鉄道従事者社員はここで、年1回以上の研修を行っております。また施工業者は現場に入る前に研修を行います。
またこの施設は職業訓練校として認定されており、社外の方も受け入れて、CSR(企業の社会的責任)の一翼を担っています。ご希望のかたは鉄建建設㈱までお問い合わせ下さい。
鉄道工事は、狭い箇所や夜間での工事が多く非常に大変ですが、さらなる安全を求め日々努力していきます。それでは、現場へ行って鋭い眼光で安全巡視してきます。

