土木の華
January 19 [Wed], 2011
明けまして、おめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
さて、新年最初のネタとしまして現場でちょうどいい作業を実施しております。
内容は、以前説明したPC構造ホロー桁です。
Vol.2としまして土木工事の花形的作業である、橋梁工事の桁架設状況を報告いたします。
2011/1/6~1/12の間に府中街道を交通規制させていただき、工事を実施しました。
使用重機はオールテレーンクレーンで、タイヤ自走式クレーンでは
最大クラスの650t吊りAC700ベンツ式エンジン搭載車です。
以下写真と併せて説明させていただきます。

【1】650tクレーン本体搬入
道路法に基づく車両の制限(一般的制限)を越えているため、
特殊車両として夜間走行・搬入してきます。
また、組立パーツが夜間トレーラー11台分も搬入されました。

【2】650tクレーン組立(本体・ブーム等)
ブームだけでも39tあり、50tクレーンが2台で相吊りして
組立を行っていきました。
さらにフック、マスト、ウェイトをクレーンにて組立てていきました。
クレーンを組立てるのにクレーンを使うのがおもしろいところです。
建築工事の高層ビルなどで使用されるタワークレーンも同様に
解体は順次クレーンを小型にしていき解体していくそうです。

【3】650tクレーン組立完了
そびえ立つクレーンは、車体延長16m、幅12.5m
現在のブーム長15.5m、架設時は50.5mまで伸ばします。
まるでミサイルを搭載した戦車のようで驚きました。
他国なら、これだけで政府が動くかもしれませんね。

【4】全体状況図
施工条件としましては、通行量が多い府中街道上空、
真横には民家があるなかでの作業となりました。
桁とクレーンの位置関係は、22m離れています。

【5-1】桁架設状況(南⇒北)
1本が79tある桁を3日間で計5本架設しました。
作業は夜間線閉・き電停止、通行止めで行いました。
両端部を2点ずつ4点吊りで架設します。
さらに荷が振れないよう、介錯ロープ゚を2本ずつ用い、
通り・有間を確認しながら慎重に架設しました。
玉掛けワイヤーも1本φ50mmと極太のものを使用しています。
架設が終わりましたら、万が一に備え地震等での
桁の落下を考慮し、転倒防止を行い完了です。

【5-2】桁架設状況(北⇒南)

【5-3】桁架設状況(東⇒西)

【6】桁架設完了
府中街道上に橋が架かり、見栄えも良いです。
後は桁間のコンクリートと防音壁(高欄)設置作業となります。
高架橋への切換えが完了し、渋滞が解消されている状況が
目に浮かびます。

【7】桁架設前
ちなみに桁架設前の状況です。
正月明けから昼夜での作業でしたが、
初めての超大型クレーンによる桁架設に興奮し眠さは吹き飛んでいました。
やはり橋梁工事は華があります。子供のころからの憧れもあり、
携われたことに非常に感動しております。
これまでの乗り込みからの苦労が走馬灯のように蘇りました。
涙と鼻水がうっすらとにじんできました。
・・・ひょっとしたら冬の厳しい寒さのせいかもしれません。
桁架設、クレーン解体時は雪もパラつく寒さでしたので。
通行止め、夜間の騒音で近隣の方々には非常にご迷惑かけてしまい、
この場をかりてお詫び申し上げます。
また、本当にご協力ありがとうございました。
来月はもう1つの橋梁、ランガー橋をご紹介します。
こちらの景観は素晴らしいですよ。

